ap bank 東北ボランティアプログラム

ボランティアレポート

東松島で震災を超えて新しいまちづくりを一緒に支える活動をされているsocialTOURに愛知県からボランティア参加されている白井さん。
今までボランティアしたことがなく不安だったけど、東松島に来てたくさんの人に会い、たくさんのことを経験させてもらって、これからも東松島に継続的に関わっていきたいと決意したそうです。

スタッフ :
今まではボランティアされたことはありましたか?
白井さん :
socialTOURにボランティアに来る前はボランティアはしたことありませんでした。自分がやっても偽善者のように見られるのが嫌で、ボランティアはあえてしてきませんでした。
スタッフ :
なぜボランティアに参加されたのですか?
白井さん :
半年前に旅行で仙台に来た時に被災地を初めて見てショックを受けました。その時はあまり時間なく何もできなかったんですが、いつかもっと時間つくって来てみたいなと思いました。
そして大学の夏休みが近づいてきて、どこかに長期で行きたいなと思った時に、被災地に行くという選択肢が出てきて、海外に行ってやりたいこともあったんですが、いろいろ考えてたらどうしたらいいのかわかんなくなっちゃって…。
だったら自分のためというよりは、人のためになることをしようと思って被災地に行ってみようと思いました。
スタッフ :
ボランティアに来て2週間経ちますが、来てみてどうですか?
白井さん :
まず最初にみんな頑張っているなと感じました。たくさんの人が復興のために動いていて、遠くにいて報道されていることは本当に一部分だけで、こっちに来てみるとたくさんのことがあるんだなって思いました。

レポート画像

スタッフ :
ボランティア活動はどんなことをしているんですか?
白井さん :
socialTOURでは毎日決まったルーティンワークはないのですが、農家に行かせていただいたり、仙台の各大学から集まったグループのみまもり隊がやっているプロジェクトのお手伝いをしたりしています。あとおのくん※関係でイベントのお手伝いとかにも参加させてもらっています。
あとはいろいろな所に連れていってもらっています。仮設住宅で夜ご飯食べて泊めてもらうこともよくあります。毎日が新しいことが多くて楽しいです。
※おのくん:東日本大震災以後、東松島の仮設住宅から生まれた靴下を使って作られたソックスモンキー。東松島の復興を願って生まれキャラクター。

レポート画像

スタッフ :
被災地に来る時に不安はなかったですか?
白井さん :
最初は不安で来ました。socialTOURはそんなに活動している人がいる訳ではなく、やっていることも多くて、事前にサイト見ても何をやってるのかわかんなかったから…。
でもこっち来ていろいろ見せてもらったら、すぐ不安は吹き飛びました。
仮設のお母さんと仲良くなって、孫だとまで言ってもらって、また東松島に戻ってくる理由もできました。
スタッフ :
もうそろそろ2週間の活動が終わりますがやり残したことはありますか?
白井さん :
こっちに来てたくさんの人の世話になっていて、本当に感謝しています。農業はやったことないので足手まといになるのに、丁寧に時間割いて教えてくれたり、たくさんいろんなことを話してくれたり、美味しいものをご馳走になったり。
もうすぐこっちでの活動は終わりますが、地元に戻ってどんな恩返しができるかなって考えていますが、socialTOURでwebを通じて支援活動をするwebサポートという関わり方があるので、それでこれからも関わっていきたいなと思っています。
スタッフ :
地元に帰って周囲に伝えたいことってありますか?
白井さん :
自分が見て聞いたことを友達や親に伝えるのが、まず私にできることかなって思っています。それだけはしっかりやりたいです。
私は将来、記者になりたいと思っているのですが、テレビや新聞で報道されていないことをこっちでたくさん見て、聞かせてもらったので、それを伝えたいですね。
スタッフ :
将来どんな記者になりたいですか?
白井さん :
報道されているのって一部でしかないと思いますが、自分の目で全部をしっかり見て取材したいなと思います。
聞いた話ですが、避難所でおばあちゃんが固いお米を食べられなくて、報道ではそれはわがままなんじゃないかって伝えられていたみたいで、それを知った本人はすごくショックをうけたそうです。もし自分が記者になれれば、もっとそこにいる人に寄り添った報道をしたいと思います。
スタッフ :
最後にこれからボランティアに参加する人にメッセージをお願いします
白井さん :
とにかく動いてみることが大事だと思います。そしてなるべく1人で参加した方がいいと思います。
何人かで来ていると一緒に来ている人に頼ってしまいますが、1人で来ると自分がなんとかしないといけなくて、たくさん考えます。
特にsocialTOURではやりたいことをやらせてもらえるので、考える量が多いと思います。自分が何をしたいかわかんなくてモヤモヤしている人にはsocialTOURに来て欲しいです。
他を見ていないのでなんとも言えないですが、ここでの活動は作業じゃないんですよ。人とのふれあいの中で、自分でしたいなと思ったことに手を挙げてさせてもらえるのがすごく嬉しいです。 socialTOURのボランティアに是非来てください!

レポート画像

socialTOUR代表の新城さんから:
たくさん案件ある中で、まずは農場の参加から始まったのですが、積極的に自分にできることを探して行動してくれるので、農場側から明日も来て欲しいと言われ、どこへ行ってもひっぱりだこでした。
ひたむきに一生懸命に活動する姿は地元の人にもいい刺激になっているのではないでしょうか。地元へ戻っても引続き関わってくれるとのことで、嬉しい限りです。

東松島で震災を超えて新しいまちづくりを一緒に支えていってくださるボランティア募集