ap bank 東北ボランティアプログラム
ボランティアレポート
「三陸ひとつなぎ自然学校」(岩手県釜石市)の活動に参加されている北沢奏子さんにお話しを聞いてきました。
(記事:ap bank東北ボランティアプログラム事務局スタッフ)
- スタッフ :
- 北沢さんは、埼玉県出身なんですよね?今まで東北に行ったことはありましたか?
- 北沢さん :
- 今回で3回目です!震災から半年後に、家族で岩手の大槌町に行って草むしりのボランティアをしたときに行ったのが初めてでそのあとももう一回行って、釜石市には今回初めてきました。
- スタッフ :
- 初めて東北に来たときと、3年経ったいま釜石に来てみてどうですか?
- 北沢さん :
- 最初に大槌に行ったときは、がれきは減っていたけれど雑草がたくさん生えていて「何にもないなぁ」という印象を受けました。今回釜石に来てみて、「町に活気がでているなぁ」と感じました。すべてがもとに戻ったわけじゃないし何もないところはあるけれど、仕事が少しずつだけど戻ってきたり、町の人たちが頑張りたいとしている姿が印象的でした。
- スタッフ :
- なるほど。では今回三陸ひとつなぎ自然学校さんを選んだきっかけを教えてください。
- 北沢さん :
- 以前、三陸ひとつなぎ学校さんに高校からの友人が3か月ボランティアに行っていたんです。 自分でもずっと「何かしたいな、また東北に行きたいな」と思っていて、友達が埼玉に帰ってきたときに、釜石で活動をしていた時の話を聞きました。それで私もここなら安心して行けるな、って思ったんです。
- スタッフ :
- 実際に、三陸ひとつなぎ自然学校さんではどんな活動をしていますか?
- 北沢さん :
- いまはワカメの収穫の時期なので、ワカメ漁師さんのところに行って作業をしています。
- スタッフ :
- 具体的にどんなことをするんですか?
- 北沢さん :
- 漁師さんが海からとってきたワカメを受け取って、ゆでて冷やして塩漬けしてワカメ袋詰めしてという一連の作業をほぼ毎日しています。力仕事もあるので大変だけど、面白いですよ!
- スタッフ :
- 漁師さんのお手伝いの他にも活動はしていますか?
- 北沢さん :
- イベントがあればお手伝いに行ったり、あと放課後子どもクラブという活動にも参加しました。
- スタッフ :
- いろんな活動をしているんですね!放課後子どもクラブの活動はどうですか?
- 北沢さん :
- 震災後、子どもたちの遊び場が少なくなって、いま遊べるのは土手とか仮設なんです。だけど、土手で遊ぶときは危ないことも多いから見守らなければならないし、仮設の集会所では、すぐ隣には人が住んでいるから思いっきり遊べなくて。そういう子どもたちの現実も目にしました。
- スタッフ :
- 北沢さんはボランティアを選ぼうとしたときどうやって調べますか?
- 北沢さん :
- 最初は「東北 ボランティア」みたいな感じでインターネットで検索かけました。でも莫大な量の情報で…。
- スタッフ :
- 確かに、なかなか絞れないですよね…。
- 北沢さん :
- そうなんです、それも私は、具体的に「コレがしたい!!」と思ってボランティアを探していなかったし、検索してもどれに行けばいいか決められませんでした。最初にボランティアに行った時も両親に誘われたし、今回も友達に話を聞いて決めたけれど、改めて検索するとapbankさんのHPがちゃんとしていたり、厳選されてボランティアの情報が載っていたので信頼と安心感がありました。
- スタッフ :
- 今回は、1か月でしたが、またボランティアしたいですか?
- 北沢さん :
- したいです!!最初は「1か月かぁ、長いかな」と思っていたけれど、いざ来てみると、すごく短く感じるし、もう帰らなればならないのが寂しいです。
- スタッフ :
- 知らない土地に来るのは不安ではなかったですか?
- 北沢さん :
- 最初はもちろん不安でした。でも知らない土地だからこそもっと知りたいし、もっと色んなことをしてみたいって思いました。埼玉は海がないので、海の近くに住むというだけでも面白いし、どこか行っても知り合いがいて挨拶したりするのも楽しいです。
- スタッフ :
- 住むところはどうですか?
- 北沢さん :
- 環境はいいですよ。必要なものは揃えてもらっていますし。
- スタッフ :
- 休みの日は何してるんですか?
- 北沢さん :
- 釜石市内を自分で回って一人旅してます!この前は釜石大観音にも行きました。
- スタッフ :
- 釜石を満喫していますね!
- 北沢さん :
- はいっ!
- スタッフ :
- 最後に、ボランティアに行ってみたいなって思っている人にメッセージをお願いします。
- 北沢さん :
- 私は、何かしてあげたいっていう奉仕的な気持ちでボランティアしているというよりは、地域の人と一緒に学んで育っている感じです。『行ってみたい、楽しみたい、理解を深めたい』っていう気持ちでボランティアに臨めるのは、三陸ひとつなぎ学校さんから学んだことでもあります。
本当に、来てみないともったいないと思います!とにかく行けば何か始まるし、いろいろ考える前にいかないとわからないことがここにはたくさんありますよ!
あと、一人で参加したけれど、実際には団体に所属することになるので安心感があります! - スタッフ :
- 北沢さん、ありがとうございました!