ap bank 東北ボランティアプログラム
ボランティアレポート
【3つのミッション】①地域内外の交流を促進 ②介護(保険)からの卒業 ③専門職の知己式・技術を地域社会へ還元する。を掲げ、退院後のリハビリのサポートをはじめとし、居場所づくりや介護予防などの活動をしている「りぷらす」さん。ap bank東北ボランティアプログラムで8月に神奈川県から参加された富安さんにお話しを聞いてきました。
(記事:ap bank東北ボランティアプログラム事務局スタッフ)
- スタッフ :
- こんにちは!富安さんはどちらから参加されたのですか?
- 富安さん :
- 神奈川県出身で、東京の大学で理学療法を専攻しています。
- スタッフ :
- 「りぷらす」さんにボランティアに来たきっかけを教えて下さい。
- 富安さん :
- 大学のサークルの仲間と陸前高田の仮設に手芸やマッサージのボランティアに何度か行っていたんです。それで、もっと自分でも何かできないかな。とボランティアを探していた時に、「地域密着。リハビリ関係を勉強をしている人、学生でもOK」っていう条件をみてこれだ!!って思って応募したんです。
- スタッフ :
- 陸前高田にも行かれていたんですね。リハビリの実習は東京でもあると思いますが、こちらにきてどうですか?
- 富安さん :
- 元から“地域リハビリ”には興味があって。被災地でのリハビリについても、もっと知りたいと思っていたんですけど、学校を通して行う実習は、大きな病院で患者と接する実習ばかりなんです。
- スタッフ :
- 「りぷらす」さんはどうですか?
- 富安さん :
- もちろん病院でのリハビリは必要ですが、退院されて日常生活に戻った時のサポートもすごく大切なんだ、って思いました。
例えば、病院では床でのリハビリは立ったり座ったりする動作がキツく、ベッドを利用してのリハビリが多いんです。だけど「りぷらす」さんでは、床を使って体操もするし、自分が使う椅子は自分で用意したり、飲むお茶は自分で入れたりする。 - スタッフ :
- 私も、利用者の方たちが自分でなんでも準備されていて驚きました!
- 富安さん :
- 「りぷらす」さんでは介護保険卒業を目標にしているし、利用者の皆さんもそれぞれ1か月後:うまく歩けるようになる。半年後:つえに頼らないで歩くようになる。1年後:○○に旅行に行きたい!など目標を壁に張って頑張っているんです。
だから、きついかもしれないけど、日常の中の動作も少しずつ慣れていきながら、自分のことは自分でするようにして、そこをちゃんとスタッフは見守っている。すごく生活に密着しているなと思いました。 - スタッフ :
- なるほど。場所もすごく開放的な雰囲気でいいですよね。
- 富安さん :
- リハビリを必要している人へだけではなく、週に1回は地域の人にも場所を開放していて、健康なうちの介護予防だけではなく、地域の人が集まる場所になっているのだなと思いました。
- スタッフ :
- 利用者さんとお話ししてみてどうですか?
- 富安さん :
- ここにきてよくなった。ってお話ししてくれる方がたくさんいました!
自分のことだからね、と前向きに自主的にリハビリをしている人が多くて、こういう風に退院してからも地域でサポートしていける場所は必要なんだ。と思いました。 - スタッフ :
- すごく楽しそうに利用者さんとお話していますよね。
- 富安さん :
- えぇ、本当に楽しいです!
- スタッフ :
- でも今日東京に帰ってしまうんですよね?(インタビューした日が活動最終日でした)
- 富安さん :
- そうなんです。帰りたくない!笑
- スタッフ :
- 富安さんは大学4年生ですよね?卒業後はどうされるのですか?
- 富安さん :
- 東京に戻ったら就活です。でも迷ってるんです…
- スタッフ :
- どうしてですか?
- 富安さん :
- 被災地に来て働きたいという気持ちと、でもまずは東京で働いた方がいいのかなという気持ちで揺れ動いてます!
- スタッフ :
- でも迷える選択肢が増えたんですね。
- 富安さん :
- そうですね、いっぱい悩みます!笑。
交通費を出していただいたので今回は新幹線を利用したんですけど、新幹線で来てみたら東京から仙台までは1時間半で来ることができて、以前よりも石巻が近くに感じることができました。 - スタッフ :
- 陸前高田に行くときは新幹線ではなかったのですか?バスツアーですか?
- 富安さん :
- いいえ。友人たちと車できていました…
- スタッフ :
- おぉ、そうなんですね。また石巻行きたいですか?
- 富安さん :
- はい!ここでの活動が本当に楽しくて、たくさん勉強になりました!
教科書の勉強だけじゃなく、介護保険のことや、現実は実際どんな問題があるのかとかスタッフの皆さんと話していると勉強になります。本当に来てよかったって思います。 - スタッフ :
- では、最後に今後東北でボランティアしてみようかな。と考えている方にメッセージをお願いします!
- 富安さん :
- 来なかったらわからない。テレビを見てるだけじゃわからないことがたくさんあります。被災地に来て、地域の方と話していると「震災のこと忘れちゃいけない」ってすごく思います。
一人で来るのは不安かもしれないけれど、一人で来るから地域の人と話す機会も増えるし、関われることも多いです。
私は、ここにきて本当に来てよかった。って思うんですよ!学校の友達とかにも話そうと思います。 - スタッフ :
- ありがとうございました!富安さんの笑顔がまぶしい!!!!
- 富安さん :
- えへへっ。ありがとうございました!
代表伊藤さん :まだまだボランティアさん募集しておりますよ!
■ 富安さんが参加されていた「りぷらす(宮城県石巻市)」さんのボランティア募集情報はこちら
社団法人りぷらす
http://rilink.is-mine.net/