ap bank 東北ボランティアプログラム

ボランティアレポート

「ともしびプロジェクト」(宮城県気仙沼市)の活動に参加されている矢野さんにお話しを聞いてきました。
(記事:ap bank東北ボランティアプログラム事務局スタッフ)

スタッフ :
では、よろしくお願いします。
矢野さん :
うわーぁ、緊張するー!
スタッフ :
あんまり緊張せずに…。矢野さんは大学生ですよね?
矢野さん :
鳥取県出身で九州大学に通ってます。いまは1年間の休学届を出しています。

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スタッフ :
九州からどうして「ともしびプロジェクト」の活動に参加しようと思ったんですか?
矢野さん :
まず昨年、学生団体を通して気仙沼に1週間ボランティアで来たんです。そのときすごく刺激的で、あと気仙沼がすごく居心地がよかったんです。
九州帰って、周りの友達とかに気仙沼での様子を熱く語ったんです!
スタッフ :
おぉ!
矢野さん :
でも、そのときの反応が僕の気持ちと温度差があって・・・「あぁ、うまく伝えられない。」って思ったんですよね。九州と気仙沼じゃ距離もあるし、震災から1年以上たっていて九州でテレビでも震災のことが流れることも減ってるし、しょうがないんですけど。
そこからずっとモヤモヤしていて、あるとき「ともしびプロジェクト」の代表の杉浦さんが九州で講演をするというのを知って行ったんです。
そのとき杉浦さんが「来ていいよ!」って言ったんです。
スタッフ :
「来ていいよ」って矢野さんにじゃなく講演にきてたみんなに言ったんでしょ?笑
矢野さん :
そ、そうなんですけど。もう、自分の胸に響いて。「行きたい!」って思ったんです。
そこから、初めての反抗期に入りました。笑
スタッフ :
反抗期?
矢野さん :
いままで、一度も親に反抗したことがなくて・・・。「1年間大学休学して、気仙沼に行きたい」って親に話したら反対されて。
スタッフ :
あらら。反抗したことない息子がいきなり言い出したら親もびっくりしますね。
矢野さん :
だけど、どうしても行きたくて。杉浦さんも両親に電話して話してくれて、やっと説得して(半ば強引に 笑)、気仙沼に来たんです。
スタッフ :
そうなんですね。
矢野さん :
あともう一つ、僕は教師になりたいっていうのが夢なんですけど。1週間のボランティアに行った経験を自分でうまく人に話せなかったのが、すごく悔しくて。“人に話す”っていうのは自分が経験していないと人には伝えられない。ということをすごく感じて、“気仙沼に行って今しかできないことを経験したい。そして震災のことを、ちゃんと次の子どもたちにも伝えていきたい。”って思ったんですよね。

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スタッフ :
気仙沼に来て3ヶ月経ったけれど、参加してみてどうですか?
矢野さん :
長期的に来てみておもしろいのは、地元の人との触れ合いです。気仙沼の方々はすごくいい人たちで、お店に行くと「お茶っこのんでって」ってイスとお茶出してくれるんですよ。そうゆうのがすごく面白いです。
スタッフ :
住む場所とかはどうでしょう?
矢野さん :
シェアハウスなんですけど、ご飯は出るし寝る場所もあるし全然苦労してないです。あと、時々知り合いの中学生の子に家庭教師してます。僕は勉強を教えてあげるんですけど、中学生の子はすごく釣りがうまくて、面白いですよ。

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「ともしびプロジェクト」で活動をしていると色んな人に出会えて、みんな行動力のある人ばかりで刺激を受けます。
実は、卒業した高校の先生に「生徒たちに話してみないか」って言ってもらえて12月に自分の卒業した高校で講演をするかもしれないんです。
スタッフ :
おぉ、すごい!ご両親もびっくりしてるんじゃないですか?
矢野さん :
緊張するけど、楽しみです。で、実は今度両親も気仙沼に遊びに来てくれるんです。
スタッフ :
反対してたご両親が来てくれるなんて嬉しいですね。
矢野さん :
そうですね。
スタッフ :
では最後に、これからボランティアをしてみようかなと思っている人たちにメッセージをお願いします。
矢野さん :
メッセージですかぁ・・・うーん。そんな偉そうなこと言えないですけど・・・。
来ないとわからないことがたくさんあります。来たから言えることがたくさんあるんです。
もし、ボランティアにいってみようかなって悩んでいる人がいるなら2.3日でもいいから見に来てほしいです。
できれば観光でくるよりもボランティアで来たほうが、地元の人とコミュニケーションができていろんなことが見えると思います。
ほんと、来てほしいです。というか是非、来てください!!!!

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■ 矢野さんが参加されていた「ともしびプロジェクト(宮城県気仙沼市)」さんのボランティア募集情報はこちら

ともしびプロジェクト
http://tomoshibi311.com/