お知らせ

2013.2.23

ETIC.・ボランティアインフォ・A SEED Japanと人材分野における支援連携
一般社団法人APバンク、「復興人材支援事業」を開始
支援団体同士が連携を強め、復興課題である「人材問題」に対する継続的取組みを実施

一般社団法人APバンク(東京都渋谷区 代表理事 : 小林武史 以下、ap bank)は、2013年2月23日より、被災地の人材不足問題に対して取り組むため、特定非営利活動法人エティック(東京都渋谷区 代表理事 : 宮城治男 以下、ETIC.)、NPO法人ボランティアインフォ(宮城県仙台市 代表理事 : 北村孝之 以下、ボランティアインフォ)、国際青年環境NGO A SEED JAPAN(東京都新宿区 代表 : 草刈良允 以下、A SEED JAPAN)など、継続的な震災復興に取り組む支援団体と連携し、「復興人材支援事業」を開始します。

■「復興人材支援事業」概要

1. ap bank 東北ボランティアプログラム:ボランティアインフォ・A SEED JAPAN・ap bank連携事業
ボランティア人員をより多く現地に派遣することを目指し、現地で活動されている多くのNPO等の団体と協業し、現在被災地で募集されているボランティア情報を共同で告知します。また、ボランティアに向かう交通費を補助し、ボランティア参加のハードルを下げ、できるだけ多くの気持ちある人を被災地に派遣する支援を行います。

2. ap bank x ETIC.右腕派遣プログラム: ETIC.・ap bank連携事業
東北では、震災によりこれまで抱えていた地域の課題が一層あらわになり、人々の営みを復興させる大きな障害になっています。その課題を解決するためプロジェクトに取り組むリーダーのもとに、その「右腕」となる人材を派遣しているのが、特定非営利法人ETIC.が震災直後から行っている右腕派遣プログラムです。ap bankは、この右腕派遣プログラムに賛同し、 “ap bank x ETIC.「右腕」派遣プログラム”をETIC.と恊働で始めることになりました。

被災地の復興に向けた事業・プロジェクトに取り組むリーダーのもとに、その「右腕」となる有能かつ意欲ある若手人材を送り込み、その人件費(月額最大15万円)や研修費といった資金面と広報面をap bankが提供します。また今回右腕の募集に加え、現地のプロジェクトリーダーの公募も行います。復興に向けた課題解決の新しいモデルケースを現地リーダーと右腕と一緒に一つでも多く作り出し、まだ復興の途上にある方々の希望となることを目指していきます。

3. ap bankプロフェッショナルアドバイス : 各プロフェッショナル・ap bank連携事業
デザイナーや建築家など、専門性の高い人材を現地ニーズに合わせ短期派遣することで、現地プロジェクトの一層の発展に寄与するサービスです。ap bankは、その専門人材の派遣等に関わる費用を負担します。これまでにパイロットケースとしてYahoo! JAPANと東の食の会が運営する三陸水産業を支援する「三陸フィッシャーマンズプロジェクト」へデザイナーを派遣することで、プロジェクト名やロゴを提供しています。

■「復興人材支援事業」目的及び実施背景

被災地の人材課題に対応することで、現地プロジェクトを育てる
また、支援団体の連携を促進し、支援体制の効率化と事業インパクトの強化を進める

東日本大震災より間もなく3年目にはいりますが、被災地では、人口流失や、事業者の減少、求人のミスマッチングなど、人材面の問題は依然解決されていません。また被災地外では、被災地情報が減少し、支援の気持ちがあっても、実際の支援実施までは行われないケースが多くなってきました。このため、ボランティア数の大きな減少、仕事を求める若者達の東北離れや、専門家の不在によるビジネス復興の遅れなど、被災地の現場には今まだ数多くの「人材」に起因した課題が山積みです。私たちはこれらの「短期的」「長期的」「専門的」人材における課題の解決に向け「復興人材支援事業」を開始することで現地プロジェクトを応援する必要があると思うに至りました。

また、今回連携を行うそれぞれの団体もこれまで自分たちの特性を活かした支援を模索し活動を行ってきました。しかし、震災の傷跡は今もなお深く、支援の道は半ばです。復興支援に向け、強い気持ちを持ってやってきた団体同士が連携することで、被災地内外への情報発進力を高め、事業インパクトを強化し、また必要とされる支援への負担を共有し、より効率的な支援になることが求められています。ap bankは各プロジェクトの連携のつなぎ目となるよう、積極的に活動していきます。

そして、ap bankは連携する団体と、派遣する人材との広いつながりの中で、震災後3年目に必要とされる新たな復興プロジェクトをこれから随時、発表していきます。

■連携先団体について

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NPO法人ボランティアインフォ  http://volunteerinfo.jp/
NPO法人ボランティアインフォは東日本大震災後に立ち上がり、被災地で「ボランティアを求める人とボランティアをつなぐ」活動を実施しています。ボランティア募集情報を収集し、webを中心に募集情報を発信し、延べ5,000件のボランティア募集情報を2011年から2013年の2年間で発信しています。

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国際青年環境NGO A SEED JAPAN  http://www.aseed.org/
A SEED JAPAN は、地球サミット(1992年)に青年の声を届けよう!という想いで始まった国際環境NGOです。私達は現在の環境問題を「国際的」な社会問題だと考えて います。問題は複雑ですが、それを「青年」としてわかりやすく社会に伝え、「環境」問題を取り巻く様々なテーマで活動しています。サミットから地域社会・ 野外イベントまで今までもこれからもA SEED JAPANは持続可能な未来を目指し、活動し続けています。

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特定非営利活動法人エティック  http://www.etic.or.jp/
NPO法人ETIC.(エティック)は「起業家型リーダーの輩出を通じて、社会のイノベーションに貢献する」ことをミッションとし、1993年から活動を続けてきました。社会起業の創業支援や大学生のアントレプレナー・インターンシップのコーディネートを行なってきた経験をもとに、震災直後から「ETIC.震災復興リーダー支援プロジェクト」に取り組んでいます。「右腕派遣プログラム」「みちのく起業」「みちのく復興インターン」「みちのく復興事業パートナーズ」の4事業を通じ、「5年後も10年後も若者たちが集い、起業家精神溢れる東北へ」を目標に活動しています。