これまでの活動一覧2014:Meets 福しま

1月分活動報告

2014年1月10日(金)
福島敬香保育園(福島市)

参加者:80名(4クラス)

新年第一回目となる訪問は、雪の振るなかとなりました。寒さに負けず、元気にロディに乗ってヨガ運動に励んでくれたキッズたち。それを支えてくれる講師陣は、今回はいつものメンバーに加え、大阪、仙台からも駆けつけてくれました。大阪からはなんと、夜行バスと新幹線を乗り継いでの参加。「震災後ずっと東北来たいと思っていたけれど、きっかけがなく時間だけが過ぎてしまっていました。今回、自分にできることを通してなら、とようやくその一歩を踏み出すことができました。」と語ってくれました。実は彼女、今回で3度目の来福。子ども達の成長の様子を見届けたいと、昨年から通ってくれています。

福島敬香保育園(福島市)福島敬香保育園(福島市)

仙台から来てくれた先生は、お子さんを持つママ。「訪れてみて、十分太陽を浴びて思いっきり土の上を駆け回るといった子どもの姿は遠い目標だと感じました。親御さんの想いも複雑です。“ここにいられない”“、”引っ越ししたい”“、”致し方ない”“、”きっと大丈夫”“、”ここに大事なものがある”…。バックグラウンドがみんな違うから、いろんな考えがあって当たり前。だけど、共通しているのは「子どもにとって一番いい方法で大きくなってもらいたい」という想い。切実で志の高い勇気ある福島のインストラクターの皆さんとご一緒させていただいて、すごくこの思いが強くなりました」と、言葉を残してくれました。

福島敬香保育園(福島市)福島敬香保育園(福島市)

レッスンで印象的だったのは、今春小学生となる、年長クラスの子ども達の成長ぶり。最後まで集中力を欠かさず全員がポーズを決め、はじめの挨拶も、おわりの挨拶もビシッと揃います。これから大きな階段をのぼる、自覚のようなものを感じずにはいられませんでした。頼もしい様子を眺めながら、いつまでも子どもらしさを失わないでいてね、と心の中でつぶやいてみたりして。

福島敬香保育園(福島市)福島敬香保育園(福島市)

彼ら彼女たちとの触れ合いは少しの時間でしたが、みんなと笑顔で過ごしたロディヨガを通してのひとときを、心のどこかに残していてくれたらと思います。小学校に入っても、もっと大きくなった時にでも、またいつかどこかで、ふぅっと一瞬で溶け合うように、楽しい時間を過ごせたら嬉しいです。そんな輪が広がっていく事を願って。

2014年1月11日(土)
Kids Park/福島スーパースポーツゼビオ福島矢野目店内(福島市)

参加者:30名

冬は、普段に増して運動不足になりがちな季節です。外に出られないキッズ達は体力を持て余し、親御さんはその対応に一苦労というお話をよく耳にします。保育園でのレッスンと違って、キッズパークの様な施設での開催は、パパやママと一緒に室内運動のきっかけづくりをすることが、大きな目的ともなっています。この日も、元気な子どもたちと親御さんと楽しいひと時を過ごしました。

Kids Park/福島スーパースポーツゼビオ福島矢野目店内(福島市)Kids Park/福島スーパースポーツゼビオ福島矢野目店内(福島市)

福島講師陣の中で、とりわけ元気で明るく、いつも周りを盛り上げてくれる片平千夏さん。ひとりの女性であり普通のママであった彼女が、出産、震災という大きな岐路を経て、自分らしい道を歩み出しています。

先日行われたレッスンでの様子と、片平さんの笑顔の裏側をちょっとだけ伺いました。

Kids Park/福島スーパースポーツゼビオ福島矢野目店内(福島市)Kids Park/福島スーパースポーツゼビオ福島矢野目店内(福島市)

もうすぐ、あれから三年の月日が経とうとしています。
私が母親となったのは 2011年4月。初めての出産・育児は、わが子に出会えたことへの感謝、日増しに成長することの楽しさや喜びの日々。同時に東京電力福島第一原発事故による放射能問題は多くの不安とストレスも入り交じる複雑な日々でした。当時は、子どもの身体を守るためにと、放射能を怖れ屋外に出さない時もありました。放射能問題が夢であればいいのに、眠るわが子の横でそう思った親は、私だけではないと思います。

そんななか、ロディヨガはどことなく地に足がついていない私を立たせてくれ、福島での子育てに光をも見出だしてくれました。ロディがある空間は、震災後に感じることがなかったカラフルな色と、たくさんの笑顔で溢れていました。

何よりも、母である私自身に、子どものバランスある心身の発育の大切さを気付かせてくれたのです。それはもしかしたら、放射能の影響により外で遊べない以前に、もっと根本的な課題だったのかもしれません。

Kids Park/福島スーパースポーツゼビオ福島矢野目店内(福島市)Kids Park/福島スーパースポーツゼビオ福島矢野目店内(福島市)

講師になってまだ間もないですが、たくさんの子どもたちの無邪気な笑顔に出会うことができとても嬉しく思っています。子どもたちが楽しく元気に身体を動かせるクラスとなるよう、私もわが子と一緒に勉強しています。福島から笑顔の輪を広げていくのはもちろんのこと、こうした活動が、福島で子育てをしていく方々の力となればと願っています。

ロディヨガ講師 片平千夏

ロディヨガ講師 片平千夏

2014年1月21日(火)
ひがし保育園(白河市)

参加者:17名(2クラス)

山々に囲まれたのどかな景色の中に佇む、福島県白河市の保育園を訪ねました。今回は、福島で活躍する講師が幼き日に通っていたご縁から、開催の運びとなりました。初めてとあって、少し緊張気味の対面となりましたが、元気に挨拶をして自己紹介までしてくれました。

ひがし保育園(白河市)ひがし保育園(白河市)

今回レッスンを受けてくれた3歳のキッズたちにとって、自分と同じ大きさほどのロディを持ち上げるのも大仕事となります。私たちの心配をよそに、真剣なまなざしで、講師の話にしっかりと耳を傾け、最後までひたむきにヨガ運動に励んでくれました。園の先生たちも、その様子には大変驚かれていたようです。

ひがし保育園(白河市)ひがし保育園(白河市)

そして、こんなひとこまも。
部屋に入るなり大泣きして出ていく子がひとり。聞けば会場となったお部屋に先日獅子舞がいて、それにびっくりして怖くて泣き出したとか。その怖さが部屋に染み付いていたようで、また出てくると思っちゃったのかな?泣きながら、でも自分のタイミングで戻ってきて、みんなの後を少しずつついてきた姿が印象的でした。帰る頃にはハイタッチしてくれたので、少し安心。次に会うときには、笑っておはようございますが言えたら嬉しいですね。

ひがし保育園(白河市)ひがし保育園(白河市)

真っ白な心で、全てをスポンジのように吸収し成長していく子ども達。だからこそ、共に過ごす時間が持つ意味の重さを、ひしひしと感じます。少しでも、彼ら彼女達にとって幸せな未来が訪れるようにと願いながら、自分たちにできることを正直に、一生懸命続けていけたらと思います。