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これまでの活動一覧2013:Meets 福しま
11月分活動報告
2013年11月5日(火)
福島敬香保育園(福島市)
参加者:63名
福島市にある敬香保育園に訪問する機会をいただきました。
「親御さんに子ども達の元気な姿を見てほしい」という先生の意向を元に、第一回目はなんと参観日の開催となりました。
2歳、4歳、5歳の3クラス、計63名のお友達が参加。
お父さん、お母さんが見守るいつもと少し違った雰囲気のなか、子どもたちは張り切ってロディヨガに挑戦してくれました。
市の中心部に位置する敬香保育園は、震災当初、少しでも親御さんの不安を解消すべく、行政の動きが始まる前2011年の初の時点で、独自で園の除染に着手したそうです。
親御さんと共に様々な活動を続け、今ではその甲斐あって、園庭の線量は0.1マイクロシーベルト/h前後を示すまでになりました。
外遊びも徐々に通常に戻りつつあるそうですが、時間を決めてなど、先生達のご苦労は絶えるころはありません。
食べ物についても、家庭によって様々な考えがあることを踏まえ、希望のアンケートを実施するなどして、問題解決に取り組んでいるそうです。
先生方、親御さんの深い愛情と多くの努力のもとに、子ども達の笑顔が守られています。
ロディヨガレッスンの当日は、ママに甘えたり駆け寄ることもなく、額に汗しながらお友達と、一生懸命に励む姿がありました。
その様子を眺め、涙ぐむお母さんもいらっしゃいました。
様々な不安を抱えながらの子育てだからこそ、そうしたちょっとした子どもの成長への喜びもひとしおなのだと感じずにはいられません。
大きな枠でとらわれがちな福島の問題ですが、そこに暮らす人の小さな日常が今日も続いています。
これからも、一人ひとりの日々に少しでも寄り添っていけたらと思います。
2013年11月9日(土)
Kids Park / 福島スーパースポーツゼビオ福島矢野目店内(福島市)
参加者:25名
『Meets福しま』での活動が始まった当初の昨年の秋より東京から福島に通い続け、
大きな支えとなってくれた、ヨガ講師の海道さとこさん。
一年という歳月を経て、現在、レッスンはもちろん
福島で誕生した先生たちをあたたかくサポートをしてくれています。
今回は彼女の目線でのヨガ運動のひとときと、福島に対する想いを寄せて頂きました。
寒さも本格的になる中、今回も元気に子どもたちパパママたちと一緒にロディヨガをしました。
よく見る光景ですが、子どもは一目散にロディへ駆け寄り遊び始め、パパやママを近くに呼びます。
一方パパやママは少し遠目で見ていたり、恥ずかしさからか、
なかなか子どもたちのようには表情も体も緩みません。
次第に子どもたちの楽しむ姿、元気溢れる笑顔に、パパママの表情も柔らかくなり、
いつしか子どもたち同様に真剣に、時には笑いながら体を動かすようになります。
今回は、最後に親子で交互にヨガマッサージをしました。
一生懸命マッサージをする子どもたちのパパやママの嬉しそうな表情はとても素敵でした。
もちろん、子どもたちが純粋に感情を表現したり喜んだりする姿も見ることができます。
それを微笑ましく見ているパパやママの表情もまた、優しさ嬉しさに満ちています。
触れて伝わる優しさや同じ時間を共有することで伝わる安心感、
そうした全てが心と体を健やかに育むのだと、クラスを行うたびに感じています。
私がこの活動で大切にしたいこと、それはロディヨガで出会った子どもたち、
大人、まわりにいるすべての人が笑顔になること。
笑顔を受け取り、気持ちに温かさや安心感が生まれること、これに尽きると思っています。
笑顔になるとき、それは心と身体がほぐれる時です。
そして特に子どもの笑顔は、周りにいる私たち大人をも笑顔にさせ、
心を柔らかくしてくれます。
私はこの活動を通じ、子どもたちの健やかな身体の発育を促すのはもちろんのこと、
笑顔になる人、笑顔を受け取る人、すべての人が日々のあらゆる緊張からくる
心身のこわばりを少しずつ解いていくことができたらと願っています。
そして出逢う人全てが、笑うこと、身体を動かす楽しみ、人との交流や触れ合い、
あたたかい気持ちなど、色々なことを感じ表現・行動する「きっかけ」を
感じとってくれることを願い、これからも活動を続けたいと思っています。
ロディヨガ講師 海道 さとこ
会社員時代にヨガに出会い、自らのバランスを整える・内観するきっかけをヨガを通じて知る。その後、渡豪しByron Yoga Centreにてヨガの学びを深める。同時に全米ヨガアライアンス(RYT200時間)取得。
東日本大震災後、東北にてボランティア活動を行う中、ロディヨガ、ベビーヨガに出会い、岩手、宮城、福島県の仮設住宅集会所、幼稚園等でボランティア活動を行う。現在、ロディヨガ講師養成講座講師担当、福島県を中心に幼稚園/保育園にてロディヨガクラスを定期的に開催。都内にて大人向けヨガクラスを開催。
2013年11月29日(金)
福島敬香保育園(福島市)
参加者:65名
現在講師として、私たちの活動をサポートしてくれている青木愛さん。福島県の南に位置する白河市にお住まいで、一児のお母さんでもあります。子育てをしながら、日々色々な不安や悩みを抱えつつも、福島の子どもたちやママの笑顔のためにと、講師としての一歩を踏み出しました。
同じ目線で向き合えるからこそ、伝えられる想いがあると思います。 訪れた保育園での様子と、愛さんの想いを綴っていただきました。
敬香保育園への訪問は今回で2回目となりました。前回は保育参観週間で、パパやママたちが見守る中での開催でしたが、今回は園児たちも慣れてきて緊張が解けたのか、 明るい笑顔が見られどのクラスからも歓声があがり、元気がいっぱい。前回よりもさらに上達して、長い時間ロディに乗ったままジャンプしたり、ヨガのポーズもふらつかずみんなで上手にできました。
また、最後にインドの言葉で『ナマステ』の挨拶をする際に、「相手の目に映るのは自分なんだよ。だから自分と同じようにお友達のことも大好きだよっていう気持ちを大事にしようね。」というお話をしました。この話に耳を傾けている真剣な眼差しや、隣にいるお友達や先生の目の中に映る自分の姿を見つけて嬉しそうに微笑む園児たちとの、素晴らしい時間を共有させていただきました。
私は福島県白河市に在住しており、原発事故の後2012年に第一子を出産。現在、1歳7ヶ月の娘がおります。なぜ私がロディヨガの講師になったかと言うと、答えは単純で、娘がロディに乗っていてとても楽しそうで、またその姿が可愛いと思ったからです。たまたまその玩具を使った子ども達向けのヨガの存在を知り、娘が大きくなったら習わせたいと思っていたころにチャンスが舞い込んだのでした。今は、大人の私が無心になり童心に返って、子どもたちに運動することの楽しさを伝えていく、このプログラムへの大きな希望を感じています。
特に福島においては、震災後放射能の影響により、外で遊ぶ機会が制限された県内の子どもたちの体力不足や肥満傾向、運動離れが懸念されています。それは私自身、母としても大きな不安でもありました。その点で、子どもたちが成長期に入るまでの大事な時期に、子どもと大人が一緒になって楽しめ、さらに運動神経、バランス感覚、心と知性の健やかな発育を目指すプログラムは、この地でより大きな意味を持つのではないかと思います。また、カラフルなロディと出会うことで“気持ちも明るくなるように”という想いも込めています。
これからも共に活動する仲間たちと、福島の子どもたちの笑顔と、健やかな成長を見守っていきたいと思います。
ロディヨガ講師 青木愛
ストレスケアや身体の不調を改善するためには筋トレ&有酸素運動&柔軟運動が必要だと知り、某フィットネスクラブにてインストラクター兼店長として従事。その後結婚出産を機に退職し、ベビーマッサージ、ロディヨガに出会う。現在、ロディヨガ講師アシスタントとして、宮城県、福島県内のイベントや保育園などで活動中。福島のロディヨガ講師仲間で立ち上げたcandy∞candy所属。
RTA初級ベビーマッサージセラピスト、TASベビーマッサージインストラクター、TAS赤ちゃんヨガインストラクター、TASチャイルドヨガトレーナー、BYAロディヨガインストラクター取得。