ap bank x ETIC. 右腕派遣プログラム

第二期プロジェクト

2013.6.13更新

東北の食を守ろう

ソウルオブ東北

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テーマ

産業再生

主な活動地域

東京都、岩手県

受入団体

NPO法人ソウルオブ東北

WEB

http://www.souloftohoku.org/(外部リンク)

募集終了
申込は終了致しました。ご応募ありがとうございました。

活動サマリー

ソウル オブ 東北は、2011年3月の東日本大震災直後から、「東北の食を守ろう」をスローガンに、甚大な被害を受けた東北を支援する活動を行ってきました。
私たちは、漁業・農業・畜産業などの生産者・加工所・そして被災された一般の方々とともに、東北の食の可能性を考えていきたいと思っております。
この震災は、東北だけのことではなく、日本全体の食環境に関わることであり、また私達の食のあり方について、自然環境について、多くのことを示唆してくれています。
ソウル オブ 東北の活動には、大きく3つのプロジェクトがあります。
一つは、最も被害の大きかった沿岸加工所に対する「提案する加工所プロジェクト」、2つ目は東北のこだわりの生産者を訪ねる「シェフと山・里・海の産地連携プロジェクト」、3つ目は仮設住宅での料理教室「チームおむすびプロジェクト」です。
この3つのプロジェクトが、やがて東北の食文化の発展と郷土愛への創出に役立つと信じています。

主にかかわっていただくのが「提案する加工場プロジェクト」です。
沿岸の水産加工業者も156社のうち88%にあたる138社が被災しましたが、2012年8月には、事業再開率は75%、直接被害を受けた水産加工場の建 物や設備は、「およそ半分以上復旧」が55%となりました。そして、補助金制度によって復旧した加工所にとって次に必要なものは、新しい流通の開拓です。 震災によって商品が途絶えて失った取引先への営業は厳しく、従来通りの商品構成では新規の開拓もままならない、そのためには、市場ニーズにのっとった提案 力を養うべきと「提案する加工所プロジェクト」を2012年8月に立ち上げました。現在、大船渡の水産加工場6社が共同運営する「三陸パートナーズ」のプ ロジェクトの企画立案、新しい水産加工品の商品開発・加工と地域活性化を目指す事を支援をしています。「三陸未来価値創造に向けて」を合言葉に大船渡加工 場から新しい付加価値性の高い加工食品を開発し、大船渡を食のまちとして活性化していくことをミッションとしています。
ソウルオブ東北と三陸パートナーズでは、下記の理念にむけて取り組んでいます。

  1. オリジナリティのある商品開発による「付加価値の増大」
  2. 加工場の連携による商品開発で「水産資源の有効活用」
  3. 女性に優しい加工場つくりで「女性の地位向上」
  4. 水産加工場の経済充実で「雇用の拡大」
  5. 魅力ある食のまちづくりで「地域活性化」
  6. 観光客の誘導で「交流人口の拡大」

業務内容

具体的な右腕の業務としては、次のとおりです。
・沿岸加工所の製造する商品の販路拡大:
 営業、プロモーション、商品開発プロセスへの参画
・関係するステークホルダーとの渉外:
 岩手県内の加工所、地元市町村や企業との連絡調整
・被災地のニーズや課題に応じたプロジェクトの運営:
 イベント運営・企画、関係調整

▼期待する成果
今後2年間で、グループ内企業の売上を震災前の売上43億の80%である34億円に戻すことを目標にしています。
それに伴う販促、営業活動をして頂ける方を募集します。

条件

  • 期間:6カ月以上
  • 勤務地:東京都内 岩手県(主に奥州市・大船渡市)に出張あり
  • 活動支援金: 200,000円/月(委細面談)
    →受け入れ団体およびETIC.震災復興リーダー支援基金より支給
  • 通勤交通費:あり
  • 生活支援:宿泊場所なし、住宅手当なし、食事手当なし、現地交通費支給あり
  • その他:継続雇用の可能性あり

リーダーからの想い

ソウルオブ東北は、東北の漁業、農業、畜産業などの生産者、加工所、そして被災をされた一般の方々を支援し、東北の食の可能性とその源を形成する風土、歴 史を通じて東北の食文化の発展と郷土愛への創出の為に様々な企画をしています。この震災は、私たちの食のありかたについて、自然の向き合い方について、幸 福という価値の考え方について、多くのことを示唆してくれています。
東北の復興活動を通じて、これからの日本の新しい価値観についても考えていきたいと思っています。
2011年3月から数ヶ月間の緊急期、2012年の復旧期、2013年は復興期へと移っています。建築や設備投資だけでなく、知恵や感性、モラルを必要と する大切な時期に入ってきました。本当に必要な支援とは何かを問いただす時期でもあります。支援の先にあるのは、東北の自立です。郷土愛に満ちた自然と共 生する東北の姿です。与えるだけでなく、共に考え、共に歩み、共に生きていく。それが本来の支援の考え方だと思います。

こんな人を待ってます!

  • 食による東北支援に関心がある方
  • 食状況に応じて優先順位を見極め、不確定な要素や突然のスケジュール変更にもうまく対応することのできる柔軟性や適応力を持つ方
  • 食物事を整理、分析することができ、期限までに業務を遂行しようとする意思を持っている方
  • 食プロジェクト管理能力に長けており、協調性を持ち問題解決に向けて自発的に社内外関係者と調整する能力がある方
  • 食いわゆるプロダクトマーケティング、マーケティング戦略の立案経験のある方であれば尚可

ap bank / ETIC.の担当スタッフから一言

著名シェフとの商品開発~大船渡の加工所のネットワーク~販路の開拓~宣伝販促をカバーする、川上から風下までの一気通貫でのモデルを推進している実践的なプロジェクトです。ダイナミックなビジネスモデルを経験しながら、水産業の復興に携われるポジションです。

代表者紹介

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岡部泉氏(特定非営利活動法人ソウルオブ東北 理事長)

日本文化の素晴らしさをデザインを通して表現するために 、様々な分野でアートディレクション及びデザインを行う。老舗の商品力を生かす伝統と進化を共存させるブランディング、日本の地域が持つ「郷土力」をテー マにした日本各地の旅館のトータルプロデュースを主な仕事としている。2007年、2010年に、アメリカの料理大学C.I.Aにて、日本料理を伝えるイ ベントに参加し、日本文化の美意識について講義をする。
ソウルオブ東北は、東日本大震災後、日本の原風景と原日本の食文化を持つ東北を失ってはならないという強い思いから2011年に伊藤勝康氏と東北の有志たちと結成した。2012年12月に東京都でNPO 法人の認可を得る。理事長に就任する。